巻き狩りで上下二連銃を使う|スコープ無し 照星のみ

狩猟記録

上下二連銃を使って巻狩りに参加しイノシシを仕留めた経験から、巻狩りに必要な装備や注意点などを、狩猟初心者の方向けに整理しました。

結論、上下二連銃でも巻き狩りは十分対応可能です。

巻狩りとは

 巻狩りとは、数人〜数十人のグループ(+猟犬)で行う猟です。勢子(獲物を追い立てる役)とタツマ(定位置で獲物が来るのを待ち伏せする役)で構成されます。勢子には猟犬が必須です。

必要な装備

装備一覧

  • 所持許可証、狩猟登録証、狩猟登録バッジ
  • 銃、装弾
  • ハンディ無線機
  • オレンジベスト&帽子
  • 大型のナイフ
  • ロープ
  • 手袋
  • 緊急用キット
  • ホイッスル
  • ビニール手袋

その他、水分や携行食、カイロなど状況に合わせて持ち歩きます。

巻狩りで使う銃と装弾

猟場の地形にも寄りますが、巻狩りでは、自動銃が主流です。自動銃は3発装填できるので、獲物との遭遇が比較的多い巻狩りで重宝されています。獲物との距離がある場所ではハーフライフルやライフルを使う方も少なくありません。装弾数が2発しかない上下二連銃を使う方は少ない印象です。

そんな中、今回私が使ったのは上下二連散弾銃(12番)です。スコープをつけておらず照星で狙うので、獲物との距離が50m以内でないと発砲しません。

▶︎上下二連銃の特徴などは狩猟での銃選び|上下二連と自動銃の違いと選び方で詳しく解説しています。

ミロク スポーティング銃
12番スラッグ弾

装弾は12番スラッグ弾を使用しました。今回の猟グループでは、猟犬や他者への流れ弾の危険性から粒弾の使用が禁止されていますので、単弾が必須です。

▶︎上下二連銃でスラッグ弾で使う場合「上下二連銃でスラッグ弾は当たる?|距離・狙い方・コツ」でコツなどを解説しています。

猟の流れ

7:30 どの場所で巻狩りを行うのかを選定するため、全員で手分けして猟場付近でシカやイノシシの痕跡を探します。新しめの足跡やヌタ場があれば

8:30 全員でミーティングをします。持ち寄った情報から、その日巻狩りを行うポイントを決定します。タツマの配置や、勢子の入れ方などを決定します。

9:00 それぞれの配置に移動します。自分の持ち場に着いたら、できるだけ待機中に音を立てないように周辺の落ち葉や枝を払っておきます。獲物が通るであろう方向にある草木や枝は切り払って視界を確保しておきます。その後、最後のタツマが配置に着くまでは待機します。

9:30 全員配置についたら、いよいよ勢子が犬を離します。遠くからワンワンと吠える音がしたらスタートした合図です。後はとにかく待機。いつ自分の守備範囲に獲物が入ってきても捉えられるよう、身構えておきます。無線を聞きながら、随時状況を確認します。

早ければ5分、長ければ2時間程度かかることもあります。

10:30 十分に獲物が獲れたり、逆に全く獲物が獲れなかった場合など「待ちを解く」指示が出たら脱砲を確認して下山します。獲物はみんなでロープなどを使って山下へ下ろします。

11:30 解体場へ移動し、全員で解体に取り掛かります。獲物数と人数にもよりますが、大体2時間程度で終わります。

獲物との遭遇〜発砲

今回の持ち場では、高確率で獲物が通るであろう獣道を正面に構えていました。猟犬が放たれ、遠くの持ち場から発砲音が聞こえたところで、後ろからゴフゴフと鳴いている音が聞こえたので振り返ると、小さめのイノシシが私の前を横切ろうとしていました。すかさず発砲すると倒れたので、仕留めたと思って銃を下ろし脱砲しようとしたところイノシシが起き上がり逃走しました。二の矢を撃ちましたが間に合わず、そのまま逃走したと思いきや、十数mの場所で力尽きていました。

捕獲した個体について

幼獣♂(体重20〜30kg)

オスでしたが若い個体だったため、肉質は柔らかく、脂ノリも良好でした。

考察

捕獲できた要因

  • 無駄な動きはせず静止していた      →結果、イノシシに気づかれませんでした。こんなに近くに野生動物が寄ってくるものかと正直驚きました
  • 持ち場で360度視界が確保できるように枝木を払っておいた→後ろのイノシシにも気づき、障害物なく発砲できた
  • 獲物との距離がスラッグ弾の有効射程距離内(10m程度)であった

反省・改善点

腹部に着弾したこと。原因としては、頰付けや肩付けが不十分なまま発砲したことです。獲物が思わぬ方向から現れたことで、焦ってしまいました。獲物との距離は10m程度だったので、落ち着いていれば頭部やネックを狙うのも十分可能だったと思われます。日々の据銃練習はもちろん、一瞬落ち着く余裕が必要でした。

初矢で仕留めたと思い込み油断し、二の矢で仕留めきれなかったこと。今回は小さな個体だったので力尽きましたが、デカい個体であれば遠くに逃走したと思います。初矢で獲物が倒れてもしばらくは銃口を向けたまま様子を伺うべきでした。

まとめ

今回の巻狩りでイノシシを仕留めました経験から学んだことは、持ち場ではできるだけ静止した状態で待機しておくこと、発砲時は落ち着いて狙うこと、一瞬の余裕を持つために普段から据銃練習をしておくこと、などです。上下二連銃を使うデメリットは今のところ感じていません。

こうした意識は巻狩りだけでなく流し猟、忍び猟などにも繋がると思うので、是非身につけたいものです。

以上、狩猟初心者の方の参考になれば幸いです。

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