上下二連散弾銃でスラッグ弾を使う|当て方・距離感・コツなどを解説

狩猟

上下二連散弾銃でスラッグ弾を使ってみたいけど、「本当に当たるのか?」「どのくらいの距離まで使えるのか?」と不安に感じている方も多いと思います。私も当初はそうでした。

私自身、実際に上下二連でスラッグ弾(スコープなし照星のみ)を使用して2シーズン猟を行っていますが、結論としては使い方と距離をしっかり理解すれば、十分実用的に使えます。

ただし、ライフルのような精度を期待して距離感を間違えると当たらなかったりと理解しておくことは多々あります。

この記事では、実際に上下二連でスラッグ弾を使った経験を基に

・上下二連でスラッグは使えるのか
・当てるための具体的なコツ
・適正な距離感
・注意点

などについて、まとめました。

上下二連散弾銃でスラッグ弾は使えるのか?

結論から言うと、上下二連でもスラッグ弾は問題なく使用できます。

ただし、いくつか前提として理解しておくべき点があります。

まず、上下二連は基本的に散弾を前提とした銃であり、ライフルのような精密射撃には向いていません。そのため、「遠距離で狙った部位を正確に撃ち抜く」というよりは、

比較的近距離でバイタルに撃ち込む」用途に向いている

と考えるのが自然です。

この「距離の考え方」を間違えると、「当たらない」と感じやすくなります。

スラッグ弾の特徴(粒弾との違い)

左:スラッグ弾 右:粒弾 (イメージ)

スラッグ弾は、粒弾とは大きく性質が異なります。

粒弾は広がることで命中率を上げますが、スラッグ弾は1発の弾を狙って当てる弾です。

そのため、

・弾は広がらない
・狙点が数mmズレれば着弾点が数十cmズレる
・距離が伸びると弾道が落ちる

といった特徴があります。

スラッグ弾の狙い方のコツ

ここが一番重要なポイントです。
私自身が使っていて感じたコツをまとめます。

距離は欲張らない

体感としては、照星のみであれば30m以内に収めるのが無難です。

それ以上になると、

・弾道の落ち
・照準のズレ
・標的が小さく狙いがアバウトになる

などの影響で、一気に難易度が上がります。中には、照星のみで100m先の的のど真ん中に命中させる人もいますが、じっくり時間をかけて狙うのが前提なので、実際の現場ではほとんどそんな暇がありません。

当てられる距離で撃つ」ことが最優先です。

点で狙う意識を持つ

粒弾のように「この辺りでなんとなく」という撃ち方では当たりません。

なんとなく狙って当たったとしても、半矢になって獲物を無駄に苦しめたり、逃げられたりする可能性が高いです。

一点(照星)を意識して撃つことが大事です。

ビードサイトの合わせ方を意識する

上下二連の場合、シンプルに先端のビード(照星)を使うことが多いと思います。

ビードとリブの見方は2パターンあると考えています。据銃したときにビードを

①銃身(リブ)の真上に乗せる

②銃身(リブ)の"延長線上”に乗せる

①の場合は、水平に狙っているので、ビードを獲物の狙いたい部位に”被せて”引き金を引きます

②の場合は、リブの延長線上を見ている訳ですから、ビードより上側を狙っていることになります。そのため、獲物の狙いたい部位をビードの”上”に置きます。

どちらも獲物との距離次第で狙点が変わりますが、30m〜50mの距離であれば概ね上記の狙い方でいいと思います。前もって射撃場で距離ごとの着弾点を確認しておきましょう。あとは、少しのズレでも着弾に影響するので、毎回同じ構えを再現することも重要で、日々の据銃練習が必須です。

▶︎自宅での据銃練習について、練習用模造銃の作り方をこちらの記事で解説しているので是非。

焦って撃たない

スラッグ弾は1発の重みが大きいです。

焦って撃つと、

・頰付けや肩付けが甘く狙点がズレる
・バックストップなど安全確認が不十分→誤射に繋がる
・据銃姿勢が崩れて二の矢に繋げづらい

といったことが起こり得ます。

「撃てる状況か」を一瞬見極める余裕が大切です。

実際の有効距離の目安

各社装弾メーカーから弾の有効射程距離に関するデータが開示されていますが、50m〜80mが実用射程、100mが限界だというデータがあります。

スコープやドットサイトを使えば上記の性能を発揮できますが、照星で狙う場合は限界があります。私の体感としては

・30〜40m→ 比較的安定して(部位を)狙える
・50m以上 → どこに当たるかわからない

という印象です。そのため、私は50mを超える場合は発砲しないようにしています。

もちろんシチュエーションや個体差にもよりますが、

確実に仕留めたいなら30m以内

を一つの基準にしておくと安心です。

使用時の注意点

スラッグ弾は威力が高い分、注意点もあります。

貫通のリスク

スラッグ弾は散弾よりも最大到達距離が長く、貫通する危険性もあるため、バックストップの確認が必須です。

反動が強い

スラッグ弾は散弾に比べて反動が強く、撃ち慣れていないとブレの原因になります。特に上下二連中は、自動銃と違ってモロに反動がきますので要注意です。

▶︎上下二連銃と自動銃の違いについてはこちらの記事で解説しています。

音がデカい

スラッグ弾は散弾に比べで発砲音が大きいです。山中で発砲する場合は、音が拡散するので屋内と比較してそれほどうるさく感じませんが、それでも爆音に変わりありません。耳栓などを付けずに長年クレー射撃をやってきた方を見てきましたが、漏れなく難聴でした、、。将来、難聴にならないようにできるだけ耳を保護しましょう。イヤーマフや耳栓など、防音装備を整えておくと安心です。

まとめ

上下二連散弾銃でのスラッグ弾使用は

距離と使い方を理解すれば、十分実用的な選択肢です。

特に、

・無理に距離を伸ばさない
・ビードサイトでの狙い方を決めて、前もって着弾点を確認しておく
・据銃練習を徹底して狙いの再現性を高める

このあたりを意識するだけで、命中率はかなり変わってきます。

これから使ってみようと考えている方の参考になれば幸いです。

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