初めてシカを獲った日|流し猟 上下二連 スコープ無し

狩猟記録

狩猟を始めて6回目の出猟、初めて流し猟でシカを仕留めました。どのような経緯で獲ったのか、反省点や改善点などを考察しました。狩猟初心者の方の参考になれば幸いです。

11月上旬福岡県中部地域にて、天気は晴れ、日の出(6:40頃)に合わせて2名で出猟。車で林道を走り、車が入らない場所は徒歩で流し猟を行いました。

本編

猟場の環境・地形

標高400mほど、周囲数キロを囲む山、林道が山を囲む形で走っています。緩やかな尾根と深い谷が交互に続く山地で杉や檜の人工林の間に雑木林が残り、沢沿いにはシダやクマザサが繁っており水源が多い地域です。

小川沿いにシカの足跡もありました

使った銃と装弾

上下二連散弾銃12番、照星のみ(スコープは無し)。装弾は12番スラッグ弾を使用しました。

ミロク7000SP-1
RED BIRD RIFLED SLUG TARGET

こちらの猟場では、開けた場所はほとんどなく、シカとの距離が比較的近いため、照星の方が狙いをつけやすいです。スコープがあると狙うときに視野が狭く獲物を発見しにくいためです。欠点としては、距離を取られると(30m以上)狙えないこと、精密射撃ができないため、バイタルや頭部、脊髄など急所に当てる確率が下がることです。

余談ですが、理想としてはスコープのついたライフルやハーフライフルを使い精密射撃で脳もしくは脊椎(第3脊椎まで)を破壊して即死させるのが望ましいと言われています。無駄な苦痛を与えないことはアニマルウェルフェア(動物福祉)に沿っており、可食部も最大限に確保することができます。詳細は、エゾシカ利活用のための捕獲・運搬テキスト(2020,北海道)で公開されているので気になる方は目を通してみてください。

獲物との遭遇〜発砲まで

山頂に向けて公道を走っていると、道路脇の大きく開けたスペースの奥で採食中の個体を発見、車を停めて降りたところでこちらに気づき林の中へ逃げ込みました。追跡し林の中へ少し入ったところでシカの影を発見したので、すぐに身を伏せ、銃を構えました。こちらに気づいていないのか様子を伺っていましたが、木に隠れて見えにくいのと、やや撃ちあげでバックストップが確認できなかったため、構えた状態で個体が移動するのを待ちました。数分経ってシカが動き出し上半身と頭が見えたため、バックストップ確認後、発砲、即倒しました。弾丸は眼球に着弾し後頭部から抜けていました。

個体について

成獣♀(体重40〜50kg)脂のり良

考察

なぜ獲れたのか

  • 発見時、採食中で警戒心が薄かった
  • 逃走後したシカを追いかけ、発見した際にすぐに身を伏せ動かなかったためこちらに気づいていなかった
  • スラッグ弾の有効射程距離内(30m程度)であった
  • 着弾点が良かった(バイタルを狙い、バイタル〜ネックに着弾させようと考えたが、予想より上(頭部)に命中)
  • 上半身が見えるまで動かず粘ったこと(バックストップの確保にも繋がった)

反省点、改善点

①猟前にスラッグ弾の標的射撃を行い着弾点を確認していました。狙点より上に集弾することがわかった(下写真)が、今回はさらに上に着弾しました。原因としては、頬づけが甘かったこと、もしくは引き金を引く際にブレたことが考られます。改善点としては、銃と弾との相性や特性(着弾点)をしっかり把握して、狙点を決めておくこと、そして発射直前のブレが無いか、模擬弾を使って確認することが重要です。

30m標的、スラッグ弾使用

②シートなどをひかずに解体したため、切り口が土や泥で汚染されてしまいトリミングの部位が多くなってしまったこと。厚生労働省が公表している「野生鳥獣肉の衛生管理に関するガイドライン」の「屋外で内臓摘出する場合の衛生管理」に記載してあるように、第一に食中毒を避けるため、そして最大限可食部を確保するために、合成樹脂製のシートなどの上で解体して衛生管理を徹底するべきでした。

まとめ

今回は運良く頭部に命中したことで、アニマルウェルフェアにも繋がり、歩留も良く望ましい狙撃となりました。一方で、着弾点の確認不足や解体時の衛生管理が不十分だったので、今後の改善が必要です。

今回手に入れたお肉は、ステーキ、竜田揚げ、ロースト、ジャーキー、ワイン煮込み等にしていただきました。臭みもほとんどなく、大変美味でございました。

モモ肉のロースト

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